Saturday, June 24, 2006



品川界隈

CAMERA:D200
LENSE:AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18~200mm F3.5~5.6G (IF)
ISO100 1/160 F6.3 プログラムAE
Silkypix"AJISAI"で現像

引き続きモノクロームエフェクト(笑)


品川界隈

CAMERA:D200
LENSE:AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18~200mm F3.5~5.6G (IF)
ISO100 1/90 F5.0 プログラムAE +1.0EV
Silkypix"AJISAI"で現像

ニコンの看板レンズ18-200VR。噂どおりの手ブレ防止性能を誇るが、光学的にはいくつかの欠点がある。まず倍率色収差が大きい。次に歪曲が大きい。そしてパープルフリンジが出る。いずれもNC4.4ではボタン一つで直せる欠点なのだと思うが、他社製現像ソフトを使う場合ややめんどくさい画像となってしまう。
手ブレがないということはかっちりした画を出してくれるということで、かっちりした画になるならモノクロがかっこいい。というワケでしつこくモノクロ画像を掲載した。

ブログのタイトルを「Monochrome-Effect」とでもした方がよかったように思う今日このごろである。

評価:☆☆☆☆(なんだかんだ言っても奇跡のズーム。日本製を探してあなたも幸せになろう!)

自転車

CAMERA:D200
LENSE:NIKON Ai AF DEFOCUS NIKKOR 135/f2s
ISO100 1/1000 f2.0 絞り優先AE -1.3EV
Silkypix"AJISAI"で現像

癪に障るくらいよく写る(笑)DC Nikkor 135/2s。開放でこれだからやってられません。けれどこのレンズには重欠点があり、デフォーカスユニットの精度によってはとんでもない倍率色収差やソフトフォーカス現象を引き起こしてしまう。ニコンによると、調整による修正は不可能なためデフォーカスユニットごとの交換で対処するより他はないという。この個体は色収差の大当たりレンズでとてもカラーで撮れる様なシロモノではなかった。色収差をデジタルで修正するにも限度があり、倍率色収差やパープルフリンジといったものは対処できるが、軸上色収差は出たら最後で絶望的。絞ればなくなることはわかっているので、それほど致命的ではないのが軸上色収差なれど、このレンズに限っては絞って使うようなブツではない!

このsタイプは発売後数年でDタイプに切り替わっているが、ニコン公式では「同じ光学系だが互換性はない」という謎の見解となっており、おそらくデフォーカスユニットの仕組みに変更があったのではないかとにらんでいる。ユニット欠品のため修理不可。試写出来ない限り買ってはいけないレンズの一本。

おすすめ度:☆(買うならDタイプ。安く見つけても「買ってはいけない」)

other HEXANON lenses upcoming.

LENSES:
KONICA VARIFOCAL HEXANON AR 35-100/F2.8
KONICA Zoom-HEXANON AR 80-200/F3.5
KONICA HEXANON AR 300/F4.5
KONICA HEXANON AR 200/F4
KONICA HEXANON AR 135/F3.2(AE&EE)
KONICA HEXANON AR 135/F3.5
KONICA HEXANON AR 57/F1.4(EE)
KONICA New-HEXANON AR 50/1.7
KONICA HEXANON AR 28/F3.5(EE)
KONICA HEXANON AR 24/F2.8

CASES:
KONICA Macro-HEXANON AR 55/F3.5(with tube)
KONICA HEXANON AR 35/F2
KONICA HEXANON AR 24/F2.8
KONICA New-HEXANON AR 24/2.8

Pinkish@AEON北戸田1Fセンターコート

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON Zoom 70-150/f4
ISO1600 1/160 f4 マニュアル露出
Silkypix"AJISAI"で現像

このレンズで1番驚くのはとてもきれいなマルチコートが施されていることで、ほとんどUC HEXANONと変わらない反射色を見ることが出来る。トキナーがコニカと1番仲のよかった時期の一本で、これもトキナー製といわれるが、きちんとコニカ仕様のコートになっているので安心して使うことが出来た。

写真はショッピングセンター内でのライブをテレ端で捉えたもの。画質が粗いが、ISO1600の影響ではなくそのように処理したため。素の画像はつるっとした仕上がりだった。ちょっと前ピン気味ですが勘弁してちょ。モデルは大利根出身の地元アイドル、Pinkishのリーダー中里香織さん。香織さん、ボクとケッコンしてください(謎)

このAR 70-150/4、日本ではどこにでもあるポピュラーな品であるのに対し、HEXANONの本場(誤)アメリカではあまり流通しなかったのか、中古市場で「RARE」という扱いを受けているそうな。不思議なお話です。


池袋駅ホーム

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON Zoom 70-150/f4
ISO100 1/200 シャッター優先AE +0.7EV
Silkypix"AJISAI"で現像

Zoom Hexanon 70-150/4はちょっと変わった焦点域をカバーするf4通しズーム。銀塩時代は長すぎてかつ足りないという中途半端さと、150mmレンズとしては暗すぎる開放f値であまり使い道を見つけられないレンズという印象が強かった。しかし、E-300との組み合わせでは、小型軽量コンパクトな150-300域の小口径ズームとして扱うことが出来るため、持ち前の取り回しのよさが機動力となって発揮されることとなった。

作例は池袋駅の埼京線ホーム(1番線)から彼方の東上線ホーム(実質10番線)を狙ったものだが、東上線ホームの親子連れがきちんと解像していて実に気持ちよい。デジタル時代に入ってもう一度見直してあげたい名ズームの一つ。

おすすめ度:☆☆☆(バッグに一本。あると便利で役立ちます)

銀座

CAMERA : E-300
LENSE : CARL ZEISS Planar 50/f1.8
ISO400 1/640 シャッター優先AE +0.3EV
Silkypix"AJISAI"で現像

曇天(実際には雨天)に聳え立つクレーンの群れ。E-300は空を撮るのには向かないカメラ。これはまぁ上手く行った。

銀座

CAMERA : E-300
LENSE : CARL ZEISS Planar 50/f1.8
ISO400 1/125 シャッター優先AE +0.3EV
Silkypix"AJISAI"で現像

銀座に行くと仕えるべき主を失ったContarexとIcarex35BM用のレンズが棚ざらしで沈黙を続けている。誰か(具体的には小林(仮名)社長)Contarex用マウントアダプター作ってくれませんかねー。限定でBessaDigital for REX(ボディ名は仮名)みたいなの作ったら世界で300台くらいは売れるんじゃないっすかねー。あとはスキヤカメラで常時在庫してもらって捌くということで。

このためにはまず小林社長(仮名)のところでデジタル一眼出してもらわないといかんですなー

池袋西口

CAMERA : E-300
LENSE : CARL ZEISS Planar 50/f1.8
ISO400 1/80 シャッター優先AE +0.3EV
Silkypix"AJISAI"で現像

このレンズは不思議な発色をする。とにかく原色系が「強い」。トーンの柔らかなレンズであるにもかかわず、ちょっとでも原色系の色彩を見つけると蛍光色のような色のりで調子が全部飛んでいく。不思議な性格のレンズ。HFTではちょっと改善された気がするもの、これが「ドイツ流」の色彩描写なのだろうか。

てなわけでこの作例もモノクロ。

池袋西口

CAMERA : E-300
LENSE : CARL ZEISS Planar 50/f1.8
ISO50 1/5 シャッター優先AE +0.3EV
Silkypix"AJISAI"で現像

Rollei SL35用のPlanar 50/1.8は中身はCOLOR-ULTRON 50/1.8とされる。真偽のほどはわからないが、Icarex35用のULTRONの後期型(前玉が凹ではない方のタイプ)とこのPlanar 50/1.8は同じ構成であるという。ちなみに、富岡光学が日本で製造していたRTS Planar 50/1.7はIcarex35用の凹ULTRONから前の凹を取り、一番後ろに一枚足したような構成になっている。これはRTS Planarの50/1.7も一応ツアイス系列の設計の中に出自を持つ身分にあることを示唆しているようで興味深い。RTS Planar 50/1.4はきちんとツアイス製のドイツ玉が存在するのに1.7は…というのはちょっと可哀想な偏見であるように思う。

それはさておき、このSL35 Planar 50/1.8はとにかくよく写る。開放からびしっと解像する。平面複写や薄いピントを狙う意図があるのなら良像を得るために絞る必要がない。銀塩では割と当たり前だったこのような描写がデジタルでも得られるというのは強い驚きだ。実写の結果としてこのような立派な画を得てしまうと、デジタルになると甘い写りになるようなレンズの設計は、やはり「どこか間違っている」設計だったのではないかと強く確信してしまう。きちんと作られたきちんとしたレンズであれば、銀塩デジタル問わず素直に実力を発揮する。そう思わされる一本だ。ただし、デジにつきもののパープルフリンジだけは避けようがない。室内で輝度差のないライティングを心がけるか、デジタルでちょっと修正してやるかで解決はする。

この作例に使用したものはHFT化される前の正真正銘のツアイス玉。のちにHFT化されその名もMade by Rollei Planar 50/1.8に生まれ変わるが、そうなる前のこの玉も存分な実力を発揮してくれた。

おすすめ度:☆☆☆☆(開放から使える標準レンズの王様。真に実用性を考えてMF玉を選ぶならこれがベストチョイス)

Friday, June 23, 2006


新宿東口

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 50/f1.7
ISO50 1/30 f1.7 マニュアル露出
Rawshooter essentials 2006で現像

新宿大ガード上より東口方面を望む。ドンキホーテ前に人がいっぱい。

中野界隈

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON Zoom 35-70/f4
ISO400 1/15 f4 マニュアル露出
Rawsooter essentials 2006で現像

AR 35-70/4によるモノクロ写真をさらにもう一葉。

中野駅前

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON Zoom 35-70/f4
ISO400 1/30 シャッター優先AE +0.7EV
Rawsooter essentials 2006で現像

AR 35-70/4によるモノクロ写真をもう一葉。わけもなく静かな光景。

お茶の水(中央線ホーム)

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 100/f2.8
ISO50 1/60 シャッター優先AE +1.3EV
Silkypix"AJISAI"で現像

ホームに進入中の中央線。その先にいるホーム上の客は12人。全体の露出との絡みで細部が潰れているが、実際には全員解像している。等倍でもまだ細部の描写には余裕を感じるため、おそらく1000万画素超クラスのボディとの組み合わせでも過不足のない描写を示してくれるものと思う。いまだ全貌を見せぬ未完の大器。

お茶の水(聖橋)

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 100/f2.8
ISO50 1/160 シャッター優先AE +1.3EV
Silkypix"AJISAI"で現像

E-300につけると100mmレンズも200mm相当の望遠レンズに化けてしまう。AR 100/2.8で聖橋を狙うと、背景に秋葉原の看板が林立するため、一瞬どこで撮影したのかわからなくなる。
AR 100/2.8は特に人気もない平凡なスペックの中望遠レンズ。解像力は非常に高く、同じ撮影位置から反対方向を狙うと順天堂前交差点の信号の文字がすべて解像していて実に笑えた。倍率色収差はややあるものの軸上色収差は少ないため修正は容易。また、パープルフリンジもちょっとだけ出る傾向にあるが、消せないほどではないので特に気にしなくてもよい。橋の上の二人の通行人と背景の看板の間に距離感がなく、通行人が巨大に見えるのが面白い。

おすすめ度:☆☆☆(性能に不足なし。ただ、200mm相当の画角をどうコントロールすべきかは悩むところ)

新宿西口

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 52/f1.8
ISO50 1/320 シャッター優先AE +0.7EV
Silkypix"AJISAI"で現像

右に傾いていますか?いいえ。橋はフレームに対して平行に保たれています。そもそもどの平面が水平ですか?垂直矯正によるだまし絵的な世界。

新宿西口

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 52/f1.8
ISO50 1/1250 シャッター優先AE +0.7EV
Silkypix"AJISAI"で現像

直前の作例で終わると写真力(謎)を誤解されそうなのでAR 52/1.8のカラー編を掲載。Small PLANET風表現。直線は矯正し、周辺は焼きこみで落としてます。デジって便利だなぁ。
垂線出ししてて気がついたんだけど、ちょっと歪曲があるんよね、このレンズ。まぁ、気にはしないけど。

穴守稲荷界隈

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 50/f1.4
ISO400 1/100 シャッター優先AE +1.3EV
Sylkypix"AJISAI"で現像

あーそこの人、この糞つまらん写真はなんなんだとか言わないように。元画像は色収差とパープルフリンジで「極彩色の大決戦」状態だった。とりあえず、当たり前なところまでは直せますよという作例として。
しかし、AR 50/1.4、こんなつまらん描写でKONICA的にはほんとによかったのだろうか…

穴守稲荷界隈

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 50/f1.4
ISO400 1/125 シャッター優先AE +0.7EV
Silkypix"AJISAI"で現像

こういう写真にすると50/1.7とよく似た描写になる。アスファルトの質感はこのレンズのほうがよい気がする。ベタっとならずに細部を表現できるのはこのレンズの優れたところかも。

穴守稲荷

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 50/f1.4
ISO400 1/125 シャッター優先AE +0.7EV
Silkypix"AJISAI"で現像

T3以降の看板標準レンズAR 50/1.4。明るさが売り物なれどAR 57/1.4と比べて小型化したわけでなし、描写が向上したわけでなし、今ひとつモデルチェンジの意味がわからない。素直な描写が売り物のAR 50/1.7と比べて、ご覧のようにボケはうるさいし色収差はハデだしパープルフリンジは乗りまくるし、とんでもないじゃじゃ馬だった。ただ、デジタルで使う場合、ボケを我慢すれば収差やパープルフリンジはほとんどわからないようにすることが出来るため、その実力を発揮させられる機会も多いような気はする。
写真はほんとにただの作例で恐縮でございますが(左に傾いてるし…orz)、このレンズの性格はよく現れていると思う。ピントの細やかさ(作例だと左の目にピントが来ているが鼻はもうボケている)は1.7クラスのレンズで真似の出来ないところだし、立体感のある描写力もなかなかいい感じではないかと思う。でも、色収差とか直すのは相当めんどくさいけどね。


おすすめ度:☆☆(まぁ、明るい玉が必要な人はがんばって使いこなすといいんじゃないでしょうか)

新宿西口界隈

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 52/f1.8
ISO400 1/50 シャッター優先AE
Silkypix"AJISAI"で現像

見たまんまの「アレブレボケ」写真。デジタルでこういう表現が出来るのはとっても楽ちん。さらば暗室(笑い)

新宿西口界隈

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 52/f1.8
ISO100 1/30 シャッター優先AE
Silkypix"AJISAI"で現像

まさに森山大道的世界観を描出する魔法のレンズAR 52/1.8。カラー良しモノクロ良しの万能選手だが、やはりモノクロでより実力を発揮するタイプ。描写も開放からしっかりしており、その結果には常に信頼をおくことが出来る。決して裏切ることのないHEXANON界の万能選手。おすすめというよりほか。
続くAR 50/1.7と比べると色のりの悪さでやや見劣りするものの、デジで撮る分には気にするところではない。彩度なんてパラメータを上げればそれで済むわけで。色のりが悪いということはそれだけ色階調が豊富ということであり、決して欠点とはならない様に感じる。

おすすめ度:☆☆☆(とにかく使いましょう。損はさせません)

下板橋界隈

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 50/f1.8
ISO 50 1/100 シャッター優先AE +0.7EV
RawShooter essentials 2006で現像

元から硬い描写なら、ということで思い切り硬くしてみた。暗部がとてもよく潰れます(苦笑)
こういう描写が必要ない人には多分本当に不必要なレンズ。でも、自分にとっては必要なレンズ。

流行のスローフォトからアレブレボケのコンポラ写真まで対応いたします(中ヌケしてますね)

下板橋界隈

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 50/f1.8
ISO 50 1/40 f1.8 +0.7EV
RawShooter essentials 2006で現像

名門コニカ最後の標準レンズ50/1.8。これはスズキカメラさんで最後期型のプラ鏡筒をたったの5Kで分けていただいたラッキーな個体。外観良好、レンズ内クリアで実力診断にはもってこいの一本。
80年代に入ってからの設計のため、やはりコントラストが高く、調子出しに苦労する。この写真も素ではとても硬く、ソフト的に目いっぱい明部のトーンを引き出してこのような仕上げにしている。時代がそういう写りを求めたのかもしれないけど、今となってはずいぶんおかしな流行があったんだなぁと思う。
レンズの描写そのものは「HEXANONってどんなレンズ?」という問いへの模範解答的写り。たしかに70年代のHEXANONもこういう「猫写」をしていた。全体的になんとなく不思議な青色が乗ってしまう部分(たとえばネコの背中)があるのだけど、これが噂に聞く青ハロってシロモノなのだろうか?そこだけが残念なものの、全体としてはとてもよく写る優等生レンズ。お散歩のお供に、ぜひ。

おすすめ度:☆☆☆(普通に写ります)


ときわ台駅前

CAMERA : E-300
LENSE : RICOH RIKENON P 50/f2
ISO 50 1/100 シャッター優先AE
RawShooter essentials 2006で現像

軟らかすぎて色も乗らないならモノクロで勝負。この描写は全く悪くない。モノクロ専用玉かも。


ときわ台駅前


CAMERA : E-300
LENSE : RICOH RIKENON P 50/f2
ISO 50 1/200 シャッター優先AE
RawShooter essentials 2006で現像

P 50/2はXR-P用に開発されたプログラム対応レンズ。初代のXR RIKENON 50/f2から数えて四代目に当たる。リコーといえば50/2であり、1.7、1.4、1.2といった「ハイスピード」なレンズは影が薄い。
この個体はどういうわけか調子が柔らかすぎる上に色のりも悪く、しかも像があまりよろしくないという困ったチャン。手元にこの一本しか見当たらないためなんとも断定はしにくいものの、全体としては「コシナ」トーンなのでこのくらいが実力なのかも。いずれ適当な出物を見つけて比較試写してみたい。

おすすめ度:☆(この個体の実力通りならとてもおすすめできない)

新宿西口

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 50/f1.7
ISO50 1/4 シャッター優先AE +1.0EV
RawShooter Essential2006で現像

夜景を撮って見た。カラーバランスも良好できちんとした夜景になる。点光源がカモメになっているのはスローシャッターのため。

Thursday, June 22, 2006



新宿西口

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON 50/f1.7
ISO50 1/30 シャッター優先AE +1.0EV
RawShooter Essential2006で現像

AR 52/1.7の後継玉。ラージサイズとスモールサイズがあるが、この写真はラージサイズによるもの。開放からしっかりした像を結ぶが、絞ればそれこそ天下無敵。抜群の階調性能を持つため、こんな不思議な調子出しにも耐えられる。AR 50/1.4がいくら絞っても像が改善されない残念な玉なのとは対照的。

おすすめ度:☆☆☆(おすすめします)

中野駅裏

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON Zoom 35-70/f4
ISO400 1/30 シャッター優先AE
RawShooter Essential2006で現像

モノクロだと非常に調子がいい。E-300のノイジーな性格もきちんと表現に奉仕してくれる。森山大道も泣いて喜びそうな組み合わせ(謎

秋葉原


CAMERA : E-300

LENSE KONICA AR HEXANON Zoom 35-70/f4 ISO50 1/8 シャッター優先AE +0.7EV SilkyPix"AJISAI"で現像


AR 35-70/4は、2本ある35-70通しのうちの暗いほう。UC HEXANONほどではないが薄めのマルチコートが施され、開放からフレアの少ない良像を得られる。調子に富んだ描写が身上であり、暗部と明部の入り混じった画面を構成しても両方に適切な調子を与えることが出来る。ワイド端である35mmの描写は特に優れ、パープルフリンジ、色収差ともに及第点を与えられる。テレ端の70mmは全体に大雑把な表現となり、気になる色収差も現れてくる。また、通しズームであるにもかかわらず、同じ条件で撮影しているのにもかかわらずテレ端ではかなり暗めの仕上がりになるという不思議な現象も見舞われた。


開放f4に目をつぶり、テレ側をおまけ程度に考えれば、それなりに使えるズームではないかと思われる。ちなみに、このレンズ、トキナー製らしい。

作例写真の細部が甘いが、このレンズのせいではなくてスローシャッターによる手ブレ。実は奥に人物が1人いるのだが見事に幽霊になっている…


おすすめ度 : ☆☆(とりあえず普通に使えますが…)



中野ブロードウェイ

CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON Zoom 35-70/f3.5-4.5
ISO100 1/80 シャッター優先AE +1.3EV SilkyPix"AJISAI"で現像


AR 35-70/3.5-4.5はコニカ一眼レフ末期に登場した廉価ズーム。プラ鏡筒にモノコートというさびしい構成にコニカ末期の厳しい状況を想像してしまう。実写の結果も、倍率色収差、軸上色収差、パープルフリンジの三連発。無限での解像力のなさはかなり来るものがあるが、7m前後にピントを合わせた場合は普通に像を結ぶため、もしかすると近接重視の設計になっているのかもしれない。描写は適度なコントラストのある割と色のりのよい「近代」的なもので、あまり「ヘキサノンらしさ」は見られないものの、レンズの性能からか一定の「軟らかさ」はあり、一応、これもヘキサノンの端くれなのだな、という「筋のよさ」は感じさせてくれる。物好きな人、HEXANONは全部実写してみたい人向けの一本。

レンズおすすめ度(5点満点) : ☆(おすすめできません)

新宿・中央線ホーム


CAMERA : E-300
LENSE : KONICA AR HEXANON Zoom 35-70/f3.5-4.5
ISO100 1/100 シャッター優先AE +1.3EV SilkyPix"AJISAI"で現像

ややコントラストが強めの35-70/3.5-4.5。本当は遠景と手前のホームは両方きちんと描写されていなければならない。他のHEXANONレンズでは難なくできるそのような描写をこのレンズはこなすことが出来ない。この写真では遠景を出すためにホームの調子を潰している。