Saturday, July 08, 2006


Maze

CAMERA:E-300
LENSE:NIKON AiAF Nikkor 35/2s
ISO400 1/125 シャッター優先AE +0.7EV
Silkypix"HIMAWARI"で現像

もっと絞って手前の路面もきちんと出してやらないと。奥の路地の調子はうまく出てる。もう少しがんばりましょう>自分



Oranges

CAMERA:E-300
LENSE:NIKON AiAF Nikkor 35/f2s
ISO400 1/50 f2.8 絞り優先AE +0.7EV
Silkypix"HIMAWARI"で現像

上がパープルフリンジ修正済み。下はそのまま。キャリーサドルに注目。そのほか高輝度部分にはすべて余計な紫が乗っていると思ってよい。正しい色味を出すためにはこの紫色の無意味な重畳をキャンセルすることが絶対に必要だと思う。妙にマゼンタ被りしていると思うような画像の場合、案外、この紫かぶりであることが少なくない。

SB通り(富士見街道)

CAMERA:E-300
LENSE:NIKON AiAF Nikkor 35/f2s
ISO400 1/400 f4.0 絞り優先AE
Silkypix"HIMAWARI"で現像

環七から脇に入って東新町方面に抜けるルートが通称SB通り。なんでSB通りかというと、道沿いにSB食品の本社があるから。しかし、この写真はヘルスメーター大手、タニタ本社のそばで撮影した。なぜタニタ通りにならなかったのかは、謎。

ちなみに、この写真でSB通りは路面しか写っていない(謎

as soon as Rain drops.

CAMERA:E-300
LENSE:NIKON AiAF Nikkor 35/f2s
ISO400 1/400 f4.0 絞り優先AE
Silkypix"HIMAWARI"で現像

決してモノクロではありません。夕立寸前の空模様。

Three

CAMERA:E-300
LENSE:NIKON AiAF Nikkor 35/f2s
ISO400 1/320 f4.0 絞り優先AE +0.7EV
Silkypix"HIMAWARI"で現像

骨格がしっかりしているので画面に密度感が出る。これって、繊細なものを撮るにはどうかな、とは思うけど、適材適所で。

blacks

CAMERA:E-300
LENSE:NIKON AiAF Nikkor 35/f2s
ISO400 1/30 f2 絞り優先AE +0.7EV
Silkypix"HIMAWARI"で現像

AiAF Nikkor 35/2sにはいい印象がなかった。なんせパープルフリンジが出る。室内でのほほんとブツ撮りしただけでテキメン出る。ましてや屋外の強い光線の下では、金属光沢系の被写体にあまりにも美しい紫の縁取りが出現してまともな写真にならない印象があった。しかし、時代は変わった。さようならパープルフリンジ。

パープルフリンジを気にせずに写真が撮れるなら、このAiAF 35/2sは強力な一本だ。適度なコントラストに強い腰。これぞニッコールというような骨格の確かさ。こういうのは自転車を撮るとよくわかる。というわけであきもせず自転車の作例を掲載。調子出しをしたくらいでほとんど何もいじっていないが、この写真はこれで充分だ。背後のボケのうるささは、まぁおまけだと思って。

おすすめ度:☆☆☆(パープルフリンジを消せるソフトで使うべし。この硬さは風景とメカに利く)

Sprit

CAMERA:E-300
LENSE:KONICA HEXANON AR 35/f2.8
ISO1600 1/30 シャッター優先AE +0.7EV
Silkypix"HIMAWARI"で現像

デジタルにするとアスファルトの路面がデジタルノイズで覆われて立体感(つーか、距離感)が失われる。と、思っていたのも遠い昔。ノイズは均一になんか載らない。近くは大きく、遠くは小さいノイズ。それで距離感が表現できる。銀塩の粒子と同じ。粒子は友達、ノイズは味方。

しかし、つまんない写真だなぁ…こんなの上げるというのは相当病んでますね(^o^;

Ride-A-way

CAMERA:E-300
LENSE:KONICA HEXANON AR 35/2.8
ISO1600 1/15 シャッター優先AE +0.7EV
Silkypix"HIMAWARI"で現像

夜景をE-300のAWBで撮るとこんな感じ。ほとんど補正されてない。

Thursday, July 06, 2006


もしこれが桜だったら

CAMERA:E-300
LENSE:NIKON AiAF Nikkor 24/2.8s(I)
ISO400 1/30 f2.8 マニュアル露出
RawShooter essentials 2006で現像

きれいな構図なんだけど、その場合この露出はないやな。

Cloudy

CAMERA:E-300
LENSE:NIKON AiAF Nikkor 24/f2.8s(I)
ISO400 1/40 シャッター優先AE +1.3EV
RawShooter essentials 2006で現像

これで鳥でも飛んでりゃ一応は形が整うんですけどね。きわめてありがちな都庁の写真。このただ撮っただけのシロモノに何の意味があるのかというと、こういう写真って何の意味かあるんですかね?、ということを書きたいがため(嘘

でも、よく見るよ、こういう写真って。

MAPCAMERA

CAMERA:E-300
LENSE:NIKON AiAF Nikkor 24/f2.8s(I)
ISO400 1/160 シャッター優先AE +0.7EV
RawShooter essentials 2006で現像

お約束のモノクロ版。トーンが美しいのでモノクロは特に映えますな。24mmもフォーサーズでは換算50mmだから…といっても、あまり画角が狭いとは感じない。むしろ、程よい広さ。

左へ

CAMERA:E-300
LENSE:NIKON AiAF Nikkor 24/f2.8(I)
ISO100 1/400 f4.0 シャッター優先AE +0.7EV
RawShooter essentials 2006で現像

ちょっとクールなトーンが魅力的。なんなとなく平板な写りかもしれないが、たぶんそれは現像の方向性の問題だと思う。


アップしてから自分で見ていてもあまりにも意味がよくわからんかったので説明的なカット追加。追加されたからわかるかというと…まぁ、意味はみんなで考えよう。

路地

CAMERA:E-300
LENSE:AiAF Nikkor 24/f2.8s(I)
ISO100 1/125 f4 シャッター優先AE +o.7EV
RawShooter essentials 2006で現像

Ai AF Nikkor 24/2.8s(I)。F-501用に開発された初代AF Nikkorの一本。bluetoneはニコンのことはまったく知らないのでのレンズの光学系の由来もわからない。一方、ボディであるF-501は好きな機体だった。そして、その原型機であるF-301はライブ撮影用の主力機だった。とにかくファインダーが見易い。ライブなどの暗いシーンでのピントあわせには像倍率の大きさが致命的に効いてくるわけだが、F-301のファインダーは視野率そっちのけで倍率を優先させた神ファインダーだった。また、F-301の瞬間絞込み測光のおかけでオートニッコール135/3.5という小型で機動力のあるレンズが実に小気味よく使えた。この組み合わせでとにかくライブを撮りまくった。ニコンらしからぬ機敏な性格の普及機だった。

で、24/2.8。思いのほかよく写る。解像力はそこそこで、なんとなく青方向の色収差がのっているのだが許容範囲。消してもこのくらい残るダメ玉はいくらでもある。400%にでも拡大しない限りこれはこのままでよいと思う程度のシロモノ。パープルフリンジも発売時期を考えれば乗らないほうといえる。特に欠点らしい欠点は見当たらないというのが正直な感想。
一方で、このレンズの魅力は、非常にノリのよいトーンに溢れていることで、調子はうまく引き出すというより、すでにあるものを間引きながら整えてフィニッシュすべきタイプ。この辺、出来のいいHEXANONレンズに似た性格を持っていると思う。ニッコールなのでもっと押しの強いトーンを期待していたが、意外に柔らかいので驚かされた。これは使えるレンズだと思う。

作例は、路地から突き当たりの建物を捉えたもの。突き当りの建物の調子をきちんと出しつつ、路地裏の暗さを強調するためにつぶし気味のトーンとしてみた。これが意図して両立できるというのはすばらしい。このblogの一回目に載せたレンズは、どちらかを立てるとどちらかは立たなかった。デジタルでも安心して使えるレンズのひとつだと思う。

おすすめ度:☆☆☆(どういうわけかMFが案外しやすいので、お散歩に最適。ピントリングは適当な手頃でパーマセルで固定ておこう。24mmで絞ったらほとんどパンフォーカスなんだし)

Wednesday, July 05, 2006


吉澤萌(ofiice cherry)

CAMERA:*istD
LENSE:Tokina AT-X 28-70/f2.8
ISO800 1/50 f5 シャッター優先AE +0.7EV
Irfanview ver,3.95でレタッチ

同様にIrfanviewでレタッチしたもの。調子のコントロールがガンマとコントラストしかないのでモノクロの調整はしにくい。

AT-X 28-70/2.8は、一言でいうと「やわらかい」レンズ。とにかくぽわぼわに軟らかく、腰がまったくない。昔のメーカー製ズームとしては健闘していると思うけど、少なくともここで取り上げてきたズームレンズの中では一番「やわらかい」写り。多分これはレタッチでどうにかなるというレベルではないように思え、値段なり相場なりの写りのレンズと思ってもらって間違いない。FA*28-70/2.8とスペックが同じだからといって代用できる器ではなく、あくまでも「廃人」ご用達の変態レンズと扱うのが筋。

「ピントが来ない」「ボケてる」「薄い」「眠い」「白けてる」「色味が変」「寄れなさ過ぎ」「うるさい」その他、あらゆる難行苦行を体験したい方向き。

収差その他をコメントするようなレンズではありません。

おすすめ度:☆(おすすめしません。シグマの1万円ズーム2本買うほうが絶対幸せになれる)

桜井なお(office cherry)

CAMERA:*istD
LENSE:smc PENTAX FA*24/f2
ISO400 1/125 f4 絞り優先AE
Irfanview ver.3.95でレタッチ

Irfanviewは定番のJPGビュワーソフト。一番の特徴は恐ろしく軽快であること。作者の名前が「イルファン」さんだそうなのでトルコ系の人かもしれませんね。

このソフトには簡易レタッチ機能がついており、JPGで撮影したデータを気持ちよくフィニッシュさせてくれます。そういったわけで、FA*24/2の*istDでの作例を一枚。

unswitched

CAMERA:E-300
LENSE:KONICA HEXANON AR 300/f4
ISO1600 1/500 シャッター優先AE +1.3EV
RawShooter essentials 2006で現像

街灯のカバーよりも、その下のガラス部分が美しい。背景のボケはこんなもの。

Coverd

CAMERA:E-300
LENSE:KONICA HEXANON AR 300/f4.5
ISO1600 1/320 シャッター優先AE +1.3EV
RawShooter essentials 2006で現像

上品なトーンと程よい硬さ。最新の望遠レンズと比較してはいけない。しかし、やはりパープルフリンジと色収差は気になる。これらが修正できる現像ソフトに現像が縛られるのは痛い。この作例に使用したRawShooter essentials 2006にその機能はない。

おすすめ度:☆☆(使いにくさが減点の大きな部分。また、4/3で600mm相当になってしまうというのも…最短4mという瑕疵などどうでもよく思えてくる)

Mirror

CAMERA:E-300
LENSE:KONICA HEXANON AR 300/f4.5
ISO1600 1/400 f4.5 マニュアル露出
Silkypix"HIMAWARI"で現像

HEXANONのAR 300/4.5は三脚座のついたきちんとしたレンズ。もちろん写りもきちんとしている。問題のひとつは組み込み式フードが短すぎることで、まじめに使うなら別にフードを用意すべきだろう。問題の二つ目は、三脚座が小さすぎること。FS-1やFT-1motorのようにグリップのあるレンズを取り付けようとすると、グリップが雲台に引っかかって取り付けることができない。問題の三つ目は、全群繰り出し式のために前玉を支えてやらないとヘリコイドが回らない。とてもピントを合わせにくい。もっとも、不用意にピント位置がずれないという利点でもあるので一概に欠点とは言えない。

デジタルでの欠点はパープルフリンジ。軸上色収差は青方向のものがわずかに出るようだ。簡易的な判定ツールで色収差を見たところ赤方向は0と判定された。2色色消しにはなっているのかもしれない。色乗りはトーン重視のヘキサノンらしい美しいもの。派手ではないがきちんと乗っており、デジタル的に彩度をあげればきちんと取り出せる。トーンを生かした画作りもよいかもしれない。

とか何とか書いてますけど、これでLoft Plus Oneのイベント撮影をしたときには泣きが入りました(爆

Raindrops

CAMERA:E-300
LENSE:KONICA HEXANON AR 200/f4
ISO1600 1/4000 シャッター優先AE +1.3EV
RawShooter essentials 2006で現像

シノゴのいっててもはじまらないので、モノクロで普通の作例を。非常に年寄りくさい作風(^o^; 中学の写真部員じゃあるまいし、いまどきこんな写真撮っているやつはいないと思われ。ここ、周りに撮れるものが少なすぎ。なんとかしたいナリ。


flow-ers

CAMERA:E-300
LENSE:KONICA HEXANON AR 200/f4
ISO1600 1/400 f4 シャッター優先AE +1.3EV
Silkypix"HIMAWARI"で現像

一生懸命色収差を消した後、一生懸命色出ししたもの。こんなんどうですか?

けど、KONICAの名誉のためにあえて書き添えておきますが、この程度の色収差ならAiAF DC-Nikkor 135/2sよりは100倍マシ。あれはこの数倍の惨状にデフォーカスユニット起因の球面収差まで丸ノリする地獄絵図だった。

Cycles

CAMERA:E-300
LENSE:KONICA HEXANON AR 200/f4
ISO1600 1/400 f4 シャッター優先AE +1.3EV
Silkypix"HIMAWARI"で現像

今日は朝から雨。瞬間的にあがったのを見計らってお昼を買いに出かけたが、また雨に逆戻りした。仕方ないのでベランダからAR 200/4で写真を撮る。

このレンズでこのベランダからの写真を撮るのははじめてではなくて、AR 300/4.5との比較試写をしたこともあるのだけど、なぜかJPG分しか手元に残っていないのでRAWで再撮影。

HEXANON ARレンズをE-300で使う場合、リアのフレアカッターを外してやらなければならないが、それによる影響を激しく受けるのが望遠系レンズ。手持ち分ではこのAR 200/4とAR 300/4.5の画質低下が著しく、たとえば室内で何もない白壁を撮影しても中央にぼわっとしたもやもやがはっきり写りこむくらいものすごい。

もともとAR 200/4は小型・軽量化に力点を置いたNew HEXANONシリーズの一本でトキナー製の廉価レンズ。本来はHEXANONを名乗ること自体が間違っているようなレンズなのだけど、とにかく、この写りはひどい!(^o^; この写真はISO1600なのである程度は割り引かなければならないとは思うのだけど、それにしても色収差が無限大に乗っていやがる。倍率+軸上コンボに、強力なパープルフリンジのおまけつき。トリプルですよあーた。トリプル。にもかかわらす色ノリは極限まで薄い…素で撮るとモノトーンにしか見えない…いや、立派なレンズだ!


フィニッシュを想定するとはモノクロにするのが正しい大人のありようだと思いますが、ぜひカラーも見ていただきたく。作品としては右のモノクロ版をご覧ください。

おすすめめ度:☆(モノクロにすればなんとか…ほんと星なんかつけられません)

Tuesday, July 04, 2006


吉田有希(スペースクラフト)

CAMERA:*istD
LENSE:FA*200/f2.8
ISO400 1/400 f6.3 絞り優先AE

スペースクラフトといえば南青山少女歌劇団(南少)。南少といえばナンショーキッズ、キッズといえばボンブラ、ボンブラといえばユニット名未定ことSpringsである。

この写真はSpringsが真夏のLaQuaで一週間近く真昼間にステージをこなしていた時の一枚。真夏の日中なので露出がとんでもなくめんどくさく、最後には日中シンクロで光を起こそうとしたら絞りがf16になったとか(そんな絞りじゃロボの光なんか絶対に届きません)、ほどんど「真夏の写真強化週間」みたいな。

そんな中でこの写真の日はくもりだったのか光がきれいに回っていて心地よい。ピントの切れもよろしいがなによりFA*200/2.8の抜群の質感描写が決まっている。やはりFA*200/2.8は神。改めてそう確信させてくれるワンカット。

モデルはSpringsの吉田有希さん(スペースクラフト所属)。Springs自体は完全に活動停止状態…ボンブラもそうならないといいなぁ…大西社長、なんとかしてください(^o^;

長友健二

CAMERA:*istDs
LENSE:RICOH XR RIKENON 50/f1.4
ISO200 1/125 絞り不明 マニュアル露出

過去の写真を掘ったら変な写真が出てきた。なんかワイルドに写っている長友健二先生。レンズは多分、XR 50/1.4だったはず。それにしても物凄くよく写っている。いや、先生がじゃなくて、肌の調子とか質感とか。XR RIKENONは開くとほわほわになってしまうというのは前回やったので、今度は絞った作例。

長友健二先生については…紹介しても仕方ないし。アグネス・ラムを世に送った男というかなんと言うか。このときマイクを握っているのは撮影会の指導をしているからなのだけど、そのとき聞いた話で1番面白かったのは「自分とオスカーにいた大西という男で作ったのがスペースクラフトというモデル事務所」というくだり。もちろん、ここでいう「大西という男」はスペクラの大西社長その人のことだ。大西社長、ボンブラなんとかしてくださいよ…orz

Walk on by

CAMERA:E-300
LENSE:NIKON AiAF Nikkor 85/f1.8D
ISO400 1/25 f1.8 -0.3EV
Silkypix"HIMAWARI"で現像

そういえば、このレンズ、逆光でフレアとゴーストが出る。この写真だとど真ん中の下あたりにきれいに見えるはず。ライブなどを撮影する場合、背後にスポットを入れ込む構図を多用するが、このレンズはそれに弱い。とても弱い。この傾向は他の大口径ニッコールレンズにも等しく(Ai-s50/1.4、85/1.4、105/1.8、135/2、180/2.8など)あり、ニッコール特有の弱点なのかもしれない。SICコーティングを施した最新のレンスではさすがにそういうことは起きないかもしれないが、古いレンズを積極的に使う場合、注意が必要。

Night-by-Cycle

CAMERA:E-300
LENSE:NIKON AiAF Nikkor 85/f1.8D
ISO400 1/50 f1.8開放 シャッター優先AE -0.3EV
Silkypix"HIMAWARI"で現像

モノクロの作例を一葉。開放にした場合、ボケはちょっとうるさい。この写真は当然手前の人物を狙っているわけですが「あの」ファインダーでよくピントがあったもので。早くスプリット来ないかな…

家路

CAMERA:E-300
LENSE:NOKON AiAF Nikkor 85/f1.8D
ISO400 1/100 f4.0 マニュアル露出
Silkypix"HIMAWARI"で現像

このレンズ、妙に青が強いので調べてみると、青に紫が重畳しているのがわかった。要するにパープルフリンジと根は一緒だ。紫の色域に対して彩度と明度を適切に設定し、全体の色調になじませてやらないといけない。

この家はうちのマンションの裏にある材木屋。家路を急ぐおじさんの後頭部が悲しい。

お散歩

CAMERA:E-300
LENSE:NIKON AiAF Nikkor 85/f1.8D
ISO400 1/500 f4.0 マニュアル露出
Silkypix"HIMAWARI"で現像

実も蓋もないタイトルですが、E-300を追加購入しました。おかげさまでNikkorが戦力化する運びとなりまして、夕方、晴れ間が見えたタイミングで250カット弱撮影してみました。これで画質に問題なければE-300弐号機も正式に戦力となるわけで。まだスクリーンが到着してないので勘でピント合わせしてますけど、それでもそこそこE-300純正スクリーンも見えるんだなぁと言うのを実感したりしております。でも、肝心なところで抜けたりしてますけど(駄目じゃん)

さて、ニコンのAF85/1.8D。現行品であるわけですけど、まぁ、これはよく写る。ニッコールお約束のパープルフリンジはあるものの、それ以外はほとんどケチの付けようのないそつない写り。高級レンズと比べて画にパンチ力がないのが多分一番の欠点ではないかと思われる。ある種、繊細な女性的仕上がり。

85mmという長さはさすがに街撮りにはオーバーすぎるスペックで結構苦労しながら撮影したものの、上がりを見ると「俺の写真には地面と横断歩道しか写ってないのか」と改めて思わされる駄目っぷりであた。

おすすめ度:☆☆☆☆(値段比の写りは文句なし。パンチ力には欠けるので多分風景には向かない。この写真では(ディスプレイ上でわかるかどうかが難点だが)路面の調子の豊かさ・描写の芸の細かさに注目。そういう細やかな描き分け力が必要な場合に)

アンテナ

CAMERA:E-300
LENSE:KONICA HEXANON AR 28/3.5
ISO50 1/125 シャッター優先AE +0.3EV
Silkypix"HIMAWARI"で現像

間違えたとはいえ、せっかく撮影したのだからAR28/3.5分もblogに載せます。これはスーパー八百富に行く途中にあるハムのアンテナ。回ってるの見たことないな。

この写真、全体的に眠いんですけど、レンスの解像限界ではなくて、ひたすら細部の偽色をたたいていたらこんな風にしかならなかったという…色収差とデジタル起因の偽色が複合的に古いレンズの性能を必要以上に貶めているような気がしてならない。モノクロにすればそこら辺全部解決してしまうので、モノクロを一生懸命撮るというのも手ではあります。ただ、このAR 28/3.5みたいに発色も悪くないレンズをモノクロ専用に使うのは惜しいと言うかナンセンス。撮像素子側にもうワンステップ改善があるといいのになぁ。

Monday, July 03, 2006


赤い道

CAMERA:E-300
LENSE:KONICA HEXANON AR 35/2.8
ISO1600 1/15 シャッター優先AE +0.7EV
Silkypix"HIMAWARI"で現像

AR 35/2.8の欠点をいくつか上げると、色収差が激しい、パープルフリンジが盛大に出る、なんとなく眠い、といったところだろうか。AR 35/2は柔らかいトーンの神レンズなので、大きさも変わらないあっちを探して使いたいもの。つーか、かつてほぼコンプしたHEXANONレンズシステム一式を手放したのは失敗だったなぁ…orz

この写真。ぱっと見ると違法駐車の自転車が道にぎっしり、という感じなんですけど、これ自転車置き場です。つーか、道の一区画をまるごと塞いで自転車放置場にしてしまった(もちろん無料)という、世にも珍しい「放置自転車」のための小道。

Nightscape

CAMERA:E-300
LENSE:KONICA HEXANON AR 35/2.8
ISO400 1/15 シャッター優先AE
Silkypix"HIMAWARI"で現像

今日は失敗した。AR 35/2.8で街撮りしようと思ったら、ついていたのは28/3.5だった…orz それはそれでいいのだけど、28/3.5はこないだ取り上げたので撮影をそこそこでやめて帰宅し、あらためて35/2.8を
つけて出撃した。

で、このレンズ。これといった特徴はなく、性能も35/2と比べてはいけない程度のふつーのレンズ。本当に普通なので、ここに書くことが見当たらないくらい普通なのだ。この35/2.8にはトキナー製のNew HEXANON 35/2.8という奴もあるのだけど、なんとなく最近市場でその姿を見かけなくなっている。あちらは青っぽい色のつく安物感溢れる表現が大得意の面白レンズなので、趣味人はあちらも手に入れるといいかもしれない。元は廉価玉のHEXARとして発売されていたレンズたった。

おすすめ度:☆☆(35/2使えばいいのでないかな。おなじ普及玉でも新設計の28/3.5とは「差」があることがちょっとした細部のつぶれとかからわかってしまう悲しい玉。あえて使うなら上手く使いこなしたい。)

Sunday, July 02, 2006


河中麻系(Ofiice Cherry)

CAMERA:*istD
LENSE:SMC PENTAX FA50f1.7
ISO200 1/100 f4.0 絞り優先AE +0.7EV
GENZO ver.2.20bで現像

GENZOつながりでもう一枚。FA50/1.7はディスコンになった標準レンズ。値段の割にはよく写るためか、*istD発売以降の単玉ディスコン現象に飲み込まれるようにしてカタログから消滅した。


GENZOにはトーンに関するコントロール機能がなかったため、これらの作例は調子出しのみ別ソフトで行っている。元画像はこんな感じだ。こんな風に*istDのRAWデータを現像してくれるソフトは他にない。開発中止は本当にもったいなかった。

おすすめ度:☆☆☆(感覚的な問題かもしれないが、FA50/1.4の方が全体的な繊細さは上だと思う。個人的にはあくまでもセカンドチョイス)

桜井なお(Ofiice Cherry)

CAMERA:*istD
LENSE:SMC PENTAX FA*28-70f2.8
ISO200 1/125 f4.5 絞り優先AE
GENZO ver.2.20bで現像

フリーソフトのGENZOは*istD使いの生命線だった。Sylkipixがまだトイカメラ現像専用ソフトだった時代、まともに*istDのRAWを現像しようとするとこのソフトを選ぶのがベスト(かつ選択肢なし)だった様に思う。そのネガっぽい仕上がりにみんな激しく驚く一方、RAWデータにはこんなに情報量が詰まっていた…ということを知らされた。GENZOはRAWDECとともにすでに開発を停止してしまった(配布も)が、これほど多機能な*IstD現像用ソフトは以後も存在せず、もし入手できる機会があるならぜひ使ってみてもらいたいソフトの一本だ。

作例は画角60mm。ほとんど単焦点レンズと遜色のない描写が得られる。このレンズの場合、標準域からテレ端に画質の重きを置いて開発されているように思う。

モデルは桜井なおちゃん(Office Cherry)…もう事務所を辞めてしまったので現在行方不明。どこいったのかなぁ…

河中麻系(Office Cherry)

CAMERA:*istD
LENSE:FA*28-70/f2.8
ISO200 1/60 f4 絞り優先AE
RawShooter essentials 2006で現像

これは中間画角(48mm)の作例。このレンズの弱点はフードがあまりにも短いということと、逆光に激しく弱いということだが、屋内で撮影する分には気にする必要はない。

本間理紗(マナセプロダクション)

CAMERA:*istDs
LENSE:SMC PENTAX FA*28-70/f2.8
ISO200 1/250 シャッター優先AE
Photoshop Elenents4でレタッチ

ペンタックスが発売に消極的だった2.8通しズーム。2本あるうちの一本がこの28-70/2.8。この写真はワイド端での作例。周辺に色収差が出てしまっているのはもはやお約束の世界ということで。大口径レンズの発売に消極的なペンタックスから、2.8通しのズームが出ることはこの先もおよそ考えにくいため、これは貴重なレンズということになろう。

おすすめ度:☆☆☆☆(ペンタユーザーである以上は買わざるを得ない。あるいはズームは一切使わないか)