Thursday, July 06, 2006


路地

CAMERA:E-300
LENSE:AiAF Nikkor 24/f2.8s(I)
ISO100 1/125 f4 シャッター優先AE +o.7EV
RawShooter essentials 2006で現像

Ai AF Nikkor 24/2.8s(I)。F-501用に開発された初代AF Nikkorの一本。bluetoneはニコンのことはまったく知らないのでのレンズの光学系の由来もわからない。一方、ボディであるF-501は好きな機体だった。そして、その原型機であるF-301はライブ撮影用の主力機だった。とにかくファインダーが見易い。ライブなどの暗いシーンでのピントあわせには像倍率の大きさが致命的に効いてくるわけだが、F-301のファインダーは視野率そっちのけで倍率を優先させた神ファインダーだった。また、F-301の瞬間絞込み測光のおかけでオートニッコール135/3.5という小型で機動力のあるレンズが実に小気味よく使えた。この組み合わせでとにかくライブを撮りまくった。ニコンらしからぬ機敏な性格の普及機だった。

で、24/2.8。思いのほかよく写る。解像力はそこそこで、なんとなく青方向の色収差がのっているのだが許容範囲。消してもこのくらい残るダメ玉はいくらでもある。400%にでも拡大しない限りこれはこのままでよいと思う程度のシロモノ。パープルフリンジも発売時期を考えれば乗らないほうといえる。特に欠点らしい欠点は見当たらないというのが正直な感想。
一方で、このレンズの魅力は、非常にノリのよいトーンに溢れていることで、調子はうまく引き出すというより、すでにあるものを間引きながら整えてフィニッシュすべきタイプ。この辺、出来のいいHEXANONレンズに似た性格を持っていると思う。ニッコールなのでもっと押しの強いトーンを期待していたが、意外に柔らかいので驚かされた。これは使えるレンズだと思う。

作例は、路地から突き当たりの建物を捉えたもの。突き当りの建物の調子をきちんと出しつつ、路地裏の暗さを強調するためにつぶし気味のトーンとしてみた。これが意図して両立できるというのはすばらしい。このblogの一回目に載せたレンズは、どちらかを立てるとどちらかは立たなかった。デジタルでも安心して使えるレンズのひとつだと思う。

おすすめ度:☆☆☆(どういうわけかMFが案外しやすいので、お散歩に最適。ピントリングは適当な手頃でパーマセルで固定ておこう。24mmで絞ったらほとんどパンフォーカスなんだし)

0 Comments:

Post a Comment

<< Home