Saturday, July 01, 2006


金澤ゆかり(Production Harmony)

CAMERA:E-300
LENSE:KONICA Zoom-HEXANON AR 35-70/f4
ISO400 1/320 シャッター優先AE +0.7EV
Silkypix"HIMAWARI"で現像

E-300での撮影はノイズとの戦いだった。とにかく、高感度域が実用にならない。他社同クラス機のノイズは高感度域になると細かい色ノイズが全面に重反されるが、E-300の場合、物凄い大きさの色ドットが均一な面に千鳥状にばら撒かれるというそれは物凄い…暗部にマゼンタ、人肌の明部にはイエローの大きな四角が背面液晶で見てもわかるくらい盛大に乗るというのはどうしたことか。さらに、そういう画像には一切解像感がない。何も分離していないとしか言いようのないベターっとした画像になる。これはおそらく

内部でアナログ段でのノイズリダクションをかけているんだけど、そのかけ方が常軌を逸している。

のだろう。このA/D変換後のデータをRAWで出力させ、一般的な現像ソフトでデモザイクすると

女の子が全員皮膚病になる。

…これじゃこまるので、明部と暗部に乗ったノイズは、まず色域を特定し、その色域の明度と彩度(させには色偏差もかけて)を、非ノイズ部分のデータになじませてからデモザイクしてやるというしちめんどくさい作業が必要になる。そして、そのデモザイクされたデータに対して、今度は適切な解像感を与えるために色収差の補正、偽色の抑制、シャープネスと閾値の設定という工程をかけてフィニッシュする。ここでの作業で解像感を犠牲にすればつるつるの肌が得られるし、ちょっとでも解像感を得ようとすると

お肌がきれいな霜降りになる。

ので、ぎりぎりの判断が必要だ。ふー。でも、Silkypixの"HIMAWARI"でやっとそこそこ納得のいくフィニッシュが出来るようになったので、お蔵入りしていたこのセッションのデータもこうして日の目を見られたというわけである。Silky様々というお話で。

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