佐々木守
CAMERA:*istD
LENSE:PENTAX FA 77/f1.8 limited
ISO200 1/80 F4.0 シャッター優先AE
赤坂・コダイにて撮影
著名人の写真を撮るのは緊張する。それは、著名人というものにはある一定のパブリックイメージがあり、かつまたそのイメージをご本人がきちんと体現していることがほとんどだからだ。したがって、撮影したはいいが「誰これ?」となってしまうような写真は絶対にNGとなる。見たままか、それ以上にご本人の個性がよく出ているような写真を撮りたいと考える。
FA77は取材をしていたころ、ほとんどこれ一本に頼っていたレンズ。とにかくよく写る。そして、カメラマンの意図を軽く超えたところでの描写をやってのける。このレンズで撮る限り、まず失敗はないと考えていた。また、著名人というのは巨匠であればあるほど、近寄りがたいオーラを発しているもので、77mmという画角は遠からず近からずという、実にいい距離で写真を撮らせてくれる玉でもあった。
写真は脚本家の故・佐々木守氏。日本で最初の「スター脚本家」である。倉本聡、山田太一らはこの人の次の世代になる。同じ時に実相寺昭雄監督も撮影したが、同じ露出だととにかく「頭」が飛んで困った覚えがある…
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