Sunday, June 25, 2006


江古田行きのバスの中で

CAMERA:*istD
LENSE:PENTAX SMC-FishEye-Takumar 17/f4
ISO3200 1/15 F5.6 絞り優先AE
Silkypix"AJISAI"で現像

Sマウント時代のTakumarには魚眼が2本あり、もう一本は18/f11というパンケーキスタイルのレンズだった。18/f11がパンケーキにこだわった結果(かどうかは定かでないが)ピント位置固定といういまいち使いにくいものだったのに対し、準パンケーキと呼んで差し支えない薄さのこの17/f4はごく普通の仕様になっており、一部の点を除けば大変使いやすい製品になっている。

ほとんどの欠点はKマウント化された際に改善されているので、いちいちあげつらう必要もないわけだが、一応列記すると、フードが付けられないためコントラストがイマイチ、フイルターに素通しがない、パンフォーか指標がイマイチ意味不明、といったところ。全部Kマウント化された際に直ってるので、実用重視の方はそちらを使うべき。

このSMCT17/f4は開放こそにじみを伴う古臭い絵柄になるが、一段絞れば作例のようにすっきりとした像を結んでくれる。行き先案内板の江古田の文字はモノクロにしたせいでカチッとしたワケではなく、カラーでも問題なく解像していた。もちろん、*istDの卓越した解像力あればこそではあるのだけど。

その、*istD。高ISOノイズでいろいろ叩かれたことがあるが、今見返してみると、ISO3200が問題なく使えているのが恐ろしい。同じ条件でE-300やD200を投入した場合、得られるのは「素晴らしき砂絵の世界」だろう。あの当時、なんであんなに高感度ノイズが許せなかったのか、今となっては全くわからない。人は変わってゆくもの、というより、デジタル技術に過剰な期待があったんでしょうなぁ。そんな時代の一葉です。

おすすめ度:☆☆☆(出来ればKマウント版を使いたいが、流通量的にはこちらのほうが入手は容易)

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