Saturday, September 09, 2006


CAMERA:E-300
LENSE:COSINA 20/f3.8 MC
ISO1600 1/10 f8 マニュアル露出
SILKYPIX Developer Studio 3.0Beta 0.0.9.0で現像

この作例でこんなこと書くのもなんなのですけど、このレンズは普通にスナップなどを撮る場合、最低でもf8まで絞り込まなければならないような気がする。いろいろ撮影してみたところ、どうも最短から0.7mくらいまでの描写と、そこから無限までの描写に極端に差があるよな印象を受けた。20mmという画角を生かしてパンフォーカスで広大な風景を撮る、というよりも「主要被写体にギリギリまで近づいて遠近感の強調を生かした構図づくり」に適した設計がなされているものと思う。HEXANONの24mmの時にも似たようなことを書いたが、あれよりもさらに近接重視な設計になっていると思う。寄った時の前後のボケの出方が球面収差残しによるようなふわっとしたボケで、4/3で使うと標準レンズで撮影したかのような錯覚にとらわれる。これは「狙っている」と考えるのだがどうだろうか。

色収差はかなり出る方で、4/3でも周辺は相当凄いことになるのでフルサイズで使うのはどうかと思うし、パープルフリンジも抑えられているとはいえ出るところには確実に出る。ただ、色ノリは悪くなく、コシナトーンでありながらかなり深い色を出すのが面白く、色にアクセントを置いた使い方すると相当特徴のある作品になるような感じがした。こんな作例で書くようなことではないと思うんですが。

が、しかし。問題は逆光性能である。

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