四谷交差点
CAMERA:E-300
LENSE:Carl Zeiss Distagon 35/f2.8
ISO100 1/125 シャッター優先AE
Silkypix"HIMAWARI"で現像
Rollei QBM用のZeissレンズは、最初の一年間はすべてオリジナルのZeissレンズが供給されていた。次の年にローライのシンガポール工場が稼動を始めるがこの時点でもまだレンズ製造能力がないため、レンズはすべてZeiss製のまま。翌1972年にZeiss ikon-Voiktrander合資会社を買収。ここで初めてブラウンシュバイクの工場にレンズ製造設備を導入しMade by Rolleiレンズの生産体制がスタート。しかし、1973年のHFTコーティングを謳うRolleiの総合カタログにも「RolleiとZeissの共同開発により産まれたHFTコーティングが施されたCarl Zeiss製レンズ群」と記述され、また、そこに並んだレンズもすべてZeiss銘のHFT表記という微妙なスタイルをとっている(この時点ではSchneider Kreuznach製レンズはラインナップされていない)いったいMade by Rolleiがいつはじまり、またいつくらいからシンガポールで生産がはじまったのかはよくわからない。少なくとも最後期のCOLOR-ULTORONにMade in Singapore Quality controle Braunschweig 1982(Rolleiが潰れた年だ!)というラベルが貼ってある事などから、この時点ではもうZeissもOberkochenもへったくれもないような状態になっている。そもそもVoiktranderのBraunschweig工場はこの時点ではとっくに閉鎖されているし。
で、そのZeiss謹製のDistagon 35/2.8。よく写る。Zeissのレンズを取り上げるといつも同じことを書いてしまうけれど、とにかく「よく写る」ので、書くことがなくて困ってしまう。色は強く出る。これもZeissレンズ共通の特徴だと思う。フイルムでは良好な性格だったかもしれないこの色の強さはデジタルでは裏目に出る。とにかく、色のついているものはすべて蛍光色みたいに写る。全体のトーンは階調豊富で立体感ら溢れて渋いのに、色のついているものだけペンキで均一に塗ったみたいにフラットで立体感のない仕上がりになる。RAWで撮影し、気を配って現像してあげると、特には問題にならないが、おそらくJPG撮って出しだとだめなんじゃないかと。それだけが気にかかるお買い得レンズ。
おすすめ度:☆☆☆(非HFTのD35/2.8は1万円台で手に入るお買い得レンズ。ほんとはHFT版がほしいが市場に出回ってる数が極端に少ないのでこれで我慢!)
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