Thursday, July 13, 2006


Morning Cycle stage.

CAMERA:E-300
LENSE:EBCFUJINON 50/f1.7
ISO100 1/1250 f4.0
Silkypix"HIMAWARI"で現像

久しぶりのお天気である。あまりにうれしくなってEBC FUJINONの登場だ。RIKENONからFUJINONという流れには何の脈絡もないが、緑文字ということで共通点ありと見る。EBCフジノンは世界初の電子ビーム式多層膜コーティングレンズである。電子ビームによらない多層膜コーティングはSMC Takumarが世界最初と思うが、とにかく電子ビーム式としてはこちらが世界初なんである。しかも、EBCフジノンはSMCコーティングより層の数が多い!すなわちコーティングが厚い!ボディにはひたすら手を抜いたフジだがレンズに対する執念にも似た気合の入れ方はさすがである。

で、このEBC FUJINON 50/1.7であるが、大元はSMC Takumar 55/1.8だ。タクマー時代のペンタックスはあまりの快進撃からレンズ製造が追いつかず、フジとマミヤに外注してレンズを作らせていた。で、フジはM42レンズ製造ノウハウをコーティング技術ごといただいて、このEBC FUJINONを作ったといわれる。ほんとかどうか定かではないが、このEBCコーティング、マミヤが外注先として使っていたトキナーのマルチコート(RMCではない)と「そっくりさん」なのである。不思議なことにSMCとはあまり似ていない。どうしてこういうことになるのか不思議なのだが、T*もHFTももとはといえばSMCなんだし、すべてのマルチコートの元祖はSMCということにしてしまうと話が早いのだ。とりあえずそういうことにしておきたい。

作例はいつもの自転車置き場だが、色の微妙なノリを堪能されたい。特に、タイル一枚一枚に注目。肉眼じゃこんな風になってるのはわかりません。

おすすめ度:☆☆☆(単純な光学性能は絞っても今ひとつ繊細さに欠ける感じ。あこがれのEBC入門編としてどうぞ)

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